PMS改善日記

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ディスクドッグのディスタンス。タグ・トレーニング、レトリーブ、スローについて

      2017/12/22

かわいい飼い犬の画像
 
ディスタンスって、何をする競技なのでしょうか?

ディスクを使ったドッグスポーツの中でも、「ディスタンス」という競技は、別名「トス・フェチ」とも呼ばれています。

distanceは「距離」、tossは「投げる」でfetchは「取って来る」です。

この3つの意味を結び付けて考えると、理解しやすいかもしれませんね。

ここでは、今話題のドッグスポーツ「ディスタンス」についてまとめてみました。

 

toss、fetch、distanceとは?

まず、人がディスク(フリスビーは商品名)を投げる(toss)。

次に、犬がディスクを追いかけて、ディスクが地面に落ちる前に口で加え(キャッチをする)、ディスクをくわえて戻って来る(fetch)。

人がディスクを投げて、犬が空中に浮いているディスクをくわえる(キャッチする)までの距離(distance)を点数化して、60秒または90秒間での獲得ポイントを競います。

 

1投の最高は何メートルですか?

大会の主催者により、細かなルールーが異なります。

しかし、ディスタンス競技を大会のメイン競技にしている場合は、およそ45m~50mの地点を最高点とし、そこを「テン・ポイント(10ポイント)」と呼ぶことが多いです。

 

初心者でも参加できますか?

もちろん、できます。

初心者向けのクラス、中級者向けのクラス、上級者向けのクラスが用意されている場合が多いですよ。

 

ディスタンスに向けて何を練習すればよいですか?

愛犬とアウトドアを楽しむ女性
 
大きく分けて3つの練習をします。

まずは「タグ・トレーニング」。

タグ・トレーニングは「ヘビを捕まえさせる」練習です。

その次に「レトリーブ」の練習。

レトリーブでは「ネズミ」「ウサギ」「鳥」の順に獲物を変えていきます。

そして、もう1つは「スロー練習」です。

タグ・トレーニングやレトリーブで練習をする主役は、「ワンちゃん」。

スロー練習の主役は「人間」です。

 

「タグ・トレーニング」とは

タグ(tag)は「鬼ごっこ」の意味です。

まず、ぬいぐるみや布製のおもちゃを、ロープにつなぎ、ヘビが地面を這うように動かし、ワンちゃんから離れて行きます。

すると、ワンちゃんが逃げるヘビを追いかけて、容赦なく「パクッ」「バグッ」とアイテムに噛みつきます。

このようにして、トレーニングをします。

「鬼ごっこ」なので、ワンちゃんが、ちゃんと鬼であるアイテムを追いかけ、アイテムを捕まえなければなりません。

 

タグ・トレーニングで大切なこと

このトレーニングでは、人間の手を噛ませてはいけません。

追わせるのは、人間ではなく、アイテムです。

噛ませるのも、人間ではなく、アイテムです。

地面を這うアイテムを噛んだら、
「よーし、よし、よし」
「グー!」
「ナイス!」
などと、大きな声で楽しそうに褒めてあげます。

そして、アイテムを噛んだら、噛ませたまま「引っ張りっこ」をして遊んであげましょう。

少し引っ張りっこをして遊んであげたら、最後は負けてあげてくださいね。

こうすることで、ワンちゃんは喜び、自信を高め、アイテムを噛む強い力を養います。

 

「レトリーブ」の練習を楽しもう!

レトリーブ(retrieve)は「回収する」です。

猟犬が「獲物を探して持って来る」行為が、この練習の由来です。

 

レトリーブは楽しく!

皆さんはワンちゃんにおもちゃを投げて「持って来て」といって、持って来てくれたら「いい子ね~」と褒めて遊んであげたことがありますか?

これが「レトリーブ」です。

だから、とにかく楽しく遊んであげてくださいね。

キーワードは「楽しく遊ぶ」ですよ。

ちゃんとできたら、ご褒美に1口サイズの「おやつ」を1つあげます。

もう1回できたら、また「おやつ」を1つあげましょう。

このとき、オーバーなくらい大喜びして、褒めてあげてください!

口先だけでなく、心から褒めてあげてくださいね。

「お利口ね~」
「それでいいのよ~」
「ナイス!」
「グー!」
「エクセレント!」
などなど、大きな声にだして褒めます。

おやつだけに頼らないで、全身を使って喜びを伝えてください。

 

レトリーブに使うアイテムは?

はじめは、ワンちゃんが大好きなものなら何でもよいです。

「お人形」でも「ぬいぐるみ」でも、お気に入りのおもちゃを使いましょう。

「確実に持って来る」ようになるまで、楽しく遊んで、明るく褒めて、とことん遊んで教えます。

そして、慣れてきたら、アイテムをボールに変えて「ネズミ」を狩る練習に移ります。

ボールは、黄色いテニスポールのようなものが良いですね。

このボールを、ネズミが走るように不規則な動きをつけて、転がしたり、弾ませたり、変化をつけて投げて、楽しく遊んであげましょう。

 

アイテムを投げるときは

ポージングの時の持ち方
 
少し慣れてきたら、だんだんスポーツ色をつけていきましょう。

アイテムを持って、予告ホームランのように、その手で投げる方向を示します。

これを「ポージング」といいます。

「こっちに投げるよ」といって、アイテムを持った手で投げる方向を示したら、いったんそのまま1~2秒静止します。

そして「ゴー!」といってから、アイテムを投げましょう。

このとき「ゴー!」というと同時に、アイテムを投げてはいけません。

必ず「ゴー!」と「投げる行為」は、少しタイミングをずらして教えます。

 

ディスクの持ち方(握り方)

ディスクの握り方の表面の様子
 
ディスクの握り方の裏面の様子
 
右利きの人を例に、説明しますね。

まず、左手でディスクを地面と水平に持ちます。

右手の手のひらを広げて、人差し指と親指の間を手首に向かって流れる「生命線」に沿って、ディスクの側面をしっかりと当てます。

そのまま、親指と人差し指を中心に、そっとディスクを握りましょう。

このとき、親指がディスク表面の十数本の細かい切り込み部分にのっている場合は、そっと親指を少し右側にスライドをさせてください。

そして、つるつるの面(もう少しで側面)に親指を置きます。

人差し指と小指は、ディスクの側面の裏側に触れている感じです。

中指と薬指は、ディスク表面の十数本の細かい切り込みの裏面あたりに、軽く触れている感じです。

 

ディスクを転がしてみる!

ディスクを地面に立てて転がすことを「ローラー」といいます。

ローラーは、手首のスナップを効かせて、ディスクの側面が地面に当たり、そのまま転がるように投げます。

これは「ウサギ」を狩る練習です。

ローラーのコツは、地面に対して垂直にではなく、60度くらいに少し傾けて転がすこと。

ディスクをローラーで投げても、ちゃんとレトリーブができるようになったら、いよいよ、鳥を狩る練習をしましょう。

 

鳥を獲る練習

今度は、ディスクを獲物の「鳥」に見立てた練習をしましょう。

この練習では、ディスクを地面と水平に、ゆっくりとワンちゃんの目線よりも少し高い位置で、平行に移動させます。

自分を回転軸にする感じで、大きな弧を描くように、ディスクを地面と水平に移動させてください。

ワンちゃんの目の前を通過するときに、噛まなくてもディスクに反応したら、おやつを1口あげて褒めてあげましょう。

これを繰り返す中で、ワンちゃんの目の前をディスクが通過する直前に、「キャッチ!」というようにしていきます。

 

空中キャッチ

これを繰り返すうちに、目の前を通り過ぎるディスクを噛むようになります。

ディスクを噛んだら、おやつを1口あげて、さらに褒めましょう。

ワンちゃんが、この目の前を通過するディスクを噛むことに慣れてきたら、次の段階ですよ。

弧を描くようにディスクを水平に移動させ、ワンちゃんがディスクを噛む前に、ディスクから手を放して、空中キャッチをさせてみます。

 

スローの練習

ディスクを投げ出す直前の前方に差し出したディスクを持つ手
 
ここからは、人間だけの練習です。

ディスクの投げ方の基本は「輪投げ」です。

ただし、これは、右腕を左から右へと回転させて腕を振る動きではありません。

ディスクを持って構えた右腕は動かさずに、腰を左に回転させて、右腕を平行に左後ろに引きます。

ここから、輪投げをするイメージで、そのまま直線的にディスクを前に投げだします。

以下、3段階に分けて「スロー練習」を行ってみてください。

 

ひざつき練習

投げたい方向に向かって、正座をしてください。

そのまま、腰を浮かせて、膝立ちをします。

そして、右手でディスクを持ちましょう。

ディスクを握った右手の甲が上を、人差し指の指先が地面を向いていればOKです。

ディスクを持った右手を、そのまま、まっすぐ前に伸ばします。

今度は、そのまま右手を引き、脇を軽く締めます。

はい、そのまま動かないでください。

この位置が、実際にスローを開始するときの起点になります!

この構えが「レトリーブ」のときにやった「ポージング」です。

「ゴー!」といって、輪投げをするように、ディスクを前に投げてみましょう。

弧を描くように腕を振るのではなく、手首のスナップを効かせて、手を前に伸ばして投げます。

 

正面を向いての練習

今度は、膝立ちから、そのまま立ち上がって、ディスクを投げてみましょう。

ポージングした手はそのままで、腰を左に回転させます。

この姿勢から「ゴー!」といって、腕を直線的に前方に、しっかりと伸ばしてディスクを投げます。

 

左を向いての練習

さぁ、いよいよ仕上げです。

今度は、右肩が投げたい方向を向くように立ちます。

歩幅は、肩幅よりも少しだけ広くします。

先ほどと同じように、ポージングの姿勢から、腰を回転させます。

このとき、体重が左足にのっていればOKです。

この姿勢が「テイクバック」です。

この姿勢から、腕を直線的に前方に、まっすぐ伸ばしてディスクを投げましょう。

体重が右足に移動していればOKですよ。

飛んで行ったディスクが、右肩上がり気味に飛んでいけば、理想的ですね。

ディスクが右肩下がりに飛んでいくと、ワンちゃんは取れないので、気をつけましょう。

 

ディスタンス競技のイメージ・トレーニング

競技時間は、60秒か90秒間のどちらかです。

コートに、ワンちゃんと一緒に入って、白線よりも内側から投げます。

投げるときに、この白線を超えてしまうと「フットフォルト」をとられてしまうので、気をつけてください。

1投目だけは、ワンちゃんも白線よりも後ろからのスタートになります。

準備ができたら、本部席テントに向かって手をあげて、合図をします。

「はじめてください」と言われたら「ポージング」をして「ゴー」といって、ディスクを投げます。

ワンちゃんが上手にキャッチをしたら「ナイス!〇〇」と名前を付けて、大きな声で犬を誉め、犬の気分を盛り上げてあげましょう!

これを、制限時間内に楽しく繰り返します。

忘れてはいけないのは、これはワンちゃんと飼い主さんのプライベートな遊びの延長である、という意識。

上手にできても、できなくても、笑顔を絶やさずに、明るい声をかけて、楽しく時間を過ごすことです。

こんな広いコートを、自分たちだけで独り占めできることを喜んでプレーしましょう。

たった60秒でも、凄く充実した時間だと思えるはずですよ。

とにかく、楽しく、楽しく、ディスクで遊びましょう!

 
 

ライター紹介

出島喜美朗 Dejima Kimio
群馬県太田市在住  文教大学文学部英米語英米文学科卒業

出島喜美朗(著者)

略歴
大学卒業後、予備校の英語講師として大学受験生の指導に携わり、現在は学習塾講師をしている。また、猫ちゃんのブリーダーや観賞用の日本メダカのブリーダーとしての活動経験もある。現在は、もっぱら週末には家族でドッグスポーツを楽しんでいる。

インドアからアウトドアの生活へ
私が猫ちゃんを飼い始めたころは、今のような猫ちゃんブームが来る前でした。この頃は、キャットショーに出かけてみたり、猫ちゃんを被写体にした写真家を志してみたり、インドア系の生活をしていました。その後、健康上の理由からブリーダー業を退き、2015年にたまたま「走るのが大好き」なウィペットの子犬「エリザ」を家族に迎えたことから、私たちの生活スタイルは一変します。ドッグランに通うようになり、ルアーコーシング、ディスクドッグなど様々なドッグスポーツと出会い、今ではウィペット4頭とイタリアングレイハウンド2頭の大家族になり、たくさんのお友だちにも恵まれ、現在に至っています。

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