イライラがひどいのは病気? うつ病、適応障害、PMSなど原因はいろいろ
2017/06/21
こんにちは、田中みかです。
あなたは、最近、イライラがひどくなって、病気なんじゃないかと悩んだりしていませんか?
実は、わたしも、PMS(月経前症候群)で感じるイライラがひどくなってきました。
PMSだけでなく、PEMS(周経期症候群)の症状である生理中のイライラ、生理後症候群のイライラと、もう全部がひどいのです。
月1回、かろうじて体調がよくても、そもそもの原因になんの変化もないから、やっぱりイライラすることもあるし、どうしようもない状態です。
みなさんは、PMSや、PEMSについてはご存知ですか?
これは、生理前や生理中などに、ホルモンバランスが乱れることによって引き起こされるイライラや情緒不安定など、ココロとカラダのさまざまな不調です。
そのほか、イライラがひどい原因は、うつ病、自律神経失調症、バセドウ病、適応障害などいろいろあります。
今回は、「何か解決の糸口が見つかればなあ」という思いで、イライラがひどい原因などについてまとめてみました。
イライラがひどい=病気の可能性
イライラがひどいのは性格のせい?
「最近、妙にイライラするな。ストレスが溜まっているなー」と思ったとき、いつも心配になることがあります。
それは、「自分の性格が悪いから、こんな些細なことに、イライラしてしまうのでは?」ということです。
そうやって考えると、自己嫌悪して落ち込むし、それで、またイライラして、悪循環が始まります。
しかし、「イライラがひどい」というキーワードで検索をかけると、性格が悪いと考えてしまう人は、少なくないようでした。
世の中の、イライラして落ち込んでいる人を代表して、「いやいや、そんなことないよ!」と、大きな声で、言っておきたいと思います。
イライラが症状として表れる病気
実際、イライラがひどいのは、病気の兆候であるケースも、珍しくありません。
例えば、下記のような病気の兆候として、イライラがひどくなる場合があります。
- うつ病
- 自律神経失調症
- バセドウ病
- 適応障害
その他、下記のような、女性特有の、ホルモンバランスの乱れがあるときにも、イライラがひどく感じられる場合があります。
- PMS
- PMDD(月経前不快気分障害)
- PEMS
- 生理後症候群
- 更年期障害
うつ病とイライラ
うつ病は、考えがまとまらなくなったり、やる気がなくなったり、集中できなくなったり、といった症状が出ます。
脳の機能は低下していても、心の中では「やらなきゃ」「(会社や学校へ)行かなきゃ」「(仕事や勉強を)頑張らなきゃ」などといった「~しなくてはいけない」という気持ちがなくなったわけではありません。
そのため、思い通りにいかなくて、焦ってしまい、イライラしてしまうということが少なくないようです。
自律神経失調症とイライラ
自律神経失調症は、その名前のとおり、自律神経が乱れているから起こります。
イライラしてしまうのは、交感神経が優位になっているからです。
リラックスして、副交換神経を優位にしてあげることで、イライラが治まることもあります。
しかし、イライラなどの感情を押さえつけすぎてしまうと、かえって、イライラしやすくなることもあるようなので、ときには、素直な感情を表現するのも大切なことです。
関連記事 PMSの改善にもつながる?自律神経を整える生活
バセドウ病とイライラ
バセドウ病は、甲状腺ホルモンの分泌異常によって起こります。
新陳代謝が活発になり、脈が早くなるなどの症状があらわれ、興奮状態が続くそうです。
興奮しているということは、感情も高ぶりやすいため、イライラしやすくなるそうです。
関連記事 頭痛やむくみなどの症状が見られる病気~バセドウ病(甲状腺機能亢進症)など~
適応障害とイライラ
適応障害は、個人の価値観と、環境のズレによって生じるので、表れる症状は、定まっていません。
しかし、適応障害になる原因が、ストレスからくることが多いため、どうしても、イライラしやすくなる傾向にあるそうです。
イライラするのはうつ病の兆候?
イライラするのは、うつ病の症状のひとつでもあるとはいえ、イライラがひどいからといって、絶対うつ病ともいえません。
実は、イライラにもタイプがあって、二通りに分かれるようです。
イライラの種類
うつ病のイライラ
うつ病の場合に感じるイライラは、「不安」や「焦り」をベースにして感じるものだそうです。
うつ病といえば、やる気がおきない、だるいなどという症状も、よく挙げられますが、頑張るためのエネルギーが足りなくなって、いわゆる「心の余裕」がなくなってしまったときに、イライラを感じることがあるようです。
思い返してみれば、わたしも、「将来に対して不安」「また失敗したらどうしよう」などと考えていると、最終的には、「あーもう嫌だ!」といって、すべてを投げ出したくなることがあります。
それが、不安や焦りからきたイライラということなのでしょうか。
怒りからくるイライラ
うつ病ではないイライラは、「理不尽なことを言われた」「あいつはひどいやつだ!」などと、腹を立てているときに感じるイライラのことです。
うつ病は、心の余裕がなくなってイライラするものでしたが、怒りからくるイライラは、むしろ、エネルギーが有り余っている、という状態なのだとか。
よく「怒っていたり、愚痴っていたりするなら、まだ大丈夫」「何も言わなくなった方が、危ない」といわれるのは、怒れるだけのエネルギーが残っているから、ということなのですね。
とはいえ、完全なうつ病になってしまう可能性は、十分にあるので、要注意なことに変わりはありません。
産後イライラがひどいのは産後うつ?
出産後は、ホルモンバランスが変化して、心身ともに、不安定な状態になるといわれます。
それに加えて、生活環境や生活リズムなど、あらゆることが、今までとがらっと変化してしまうため、ストレスが重なり、産後うつにおちいることも少なくないそうです。
産後うつの特徴には、下記のようなものがあります。
- イライラ
- 無気力
- 無関心
- 自己嫌悪
- 涙もろい
- 不安・憂鬱感
- 自己否定感
「イライラ」も、産後うつの症状の一つです。
寝不足や疲れなどでも、イライラしやすくはなるので、イライラするから、絶対に産後うつだとはいえませんが、可能性はあるものとして、考えておいた方がよいでしょう。
産後うつにならないためには、「完璧にやろうとしないこと」が大切なようです。
「一人でやらなきゃ!」と思い込まないことも大切です。
母親になったからといって、完璧超人になれるわけではないので、しっかり食べて、しっかり寝て、自分のことも大切にしてあげてくださいね。
生理前(PMS)・生理中のイライラがひどい
PMS(生理前症候群)やPEMS(周経期症候群)、生理後症候群の症状の、どれにも当てはまるのが「イライラ」です。
わたしも、最近は、本当にイライラの症状がひどくて、ヘタをすれば、1ヶ月の半分以上、イライラしていることになりかねません。
イライラしてしまう原因は、女性ホルモンのバランスが乱れているからです。
生活リズムを整える、バランスのとれた食生活をするなど、自分を大切にする生活を心がけるのが、イライラ緩和のポイントです。
【PMSのイライラについて】
生理前のイライラの原因であるPMSについては、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事 生理1週間前はイライラする!なぜ?どうして?どうする?
【PEMSについて】
PEMSは、生理中に症状がピークで表れるのが特徴です。生理中にイライラがひどい方はこちらの記事を参考にしてください。
関連記事 生理中が不調のピークになる?PEMS(周経期症候群)とは何か。
【生理後症候群について】
生理が終わった後なのに、症状が落ち着かないという人は、生理後症候群の可能性もあります。生理後にイライラがひどい方は、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事 生理後がつらい!生理後症候群ってなんだろう?~原因・症状・対策~
イライラがひどいので病院へ……
心療内科へ行ってきました
今まで、何度となく先延ばしにしてきた心療内科に、先日、初めて行ってきました。
行った病院は、職場近くにある、比較的新しい心療内科です。
ビルのワンフロアにある心療内科ですが、広々としていて綺麗でした。
初診のネット予約が可能で、20時まで心療しているので、仕事帰りでもよることができるのが決め手でした。
先生は、話をしっかり聞いてくれて、治療薬の選定に関しては、無理強いすることなく、本人の希望を優先してくれる感じで、初めてのわたしにとっては、とても安心できました。
診察結果
受診前に、「セスデー」という、うつ病診断テストのようなものを行いました。
その点数によると、わたしは、43点程度で、まだうつ病までは行っていない、グレーゾーンな状態なんだとか。
そのくらいの点数であれば、環境が変われば、改善されることもあるらしい、とのことでした。
しかし、現在感じている不調について、先生に話したところ、仕事に支障が出るくらい、症状が現れているということで、「適応障害」の診断書なら出すことができる、といわれました。
わたしの場合、PMSなどの症状の傾向も、多少なりあるけれど、職場で感じているストレスの影響が大きいのではないか、ということで、やはり、転職を勧められました。
なんとなくわかっていただけに、「ですよねー」というような感想しか浮かばなかったのですが……。
今は、本当に、職場に行きたくない気持ちでいっぱいで、「転職活動をするのもツライ……」という状況になっています。
正直、「転職して、また似たような症状が出てしまったら、わたしはどうしたらいいのだろう……」と、根暗な考えが、頭から離れません。
それはさておき、そのときは、デパスという抗不安薬と、睡眠導入剤を処方していただきました。
初めて、この手の薬を使用するので、まずは、頓服で、極少量から挑戦です。
これで、どうにか症状が治まってくれるとよいのですが……。
依存性が高いとも聞くので、やはり、少し心配ですね。
処方されたお薬~デパス~
今まで、このような薬と接点がなかったので、「デパスという薬があるのかな?」と思っていたのですが、実際は、別の名前なんですね。
抗不安薬の中では、デパスは、効果の弱いものとのことでしたが、睡眠薬も同時に処方してもらったので、うっかり間違えて飲みそうで、少しひやひやします。
睡眠薬を、自宅においておけばいいだけの話なんですけどね。
0.5gの小さいものを、頓服で処方していただきました。
「つらくなりそう……」と思ったら飲むように、といわれましたが、毎日つらい場合は、どうしたらいいのでしょう。
大体、30分くらいで効果が出始めるから、つらくなりそうだったら飲む、ということらしいです。
「あまり薬を使いたくない」という気持ちもありつつ、3錠しかもらっていないので、「飲んだらなくなってしまう」という気持ちが強くて、結局、つらくても我慢している状態です。
この手の薬は眠くなる、という話は聞いたことがあったので、特に、仕事中は、飲むのが怖くて、まだ使ってません。
「お守りがわりに持っておいてもいいよ」とはいわれているので、無理に飲む必要はないのですが。
お薬飲んでみました。
本当に、イライラに効果があるのか、確かめたくなって、休みの日の前夜に、飲んでみることにしました。
実際に飲んでから、しばらくすると、強烈に眠いというわけではないけれど、なんとなく、頭がぼーっとしているように感じました。
薬を飲んだからといって、特に気持ちが安らぐわけでもなく、仕事のことを考えると、憂鬱だし、イライラするし、「なんだ、こんなもんか」というのが、正直な印象。
まあ、薬を飲んで、ハッピーになってしまったら、非合法のお薬じゃないかって話ですが。
「この程度の効果なら、まあ、飲まなくてもよいかな」という気持ちになったので、依存におちいるほどにはならなそうで、一安心です。
いざとなれば、そういうお薬もあるぞ、ということがわかっただけで、少しは進歩したのかな、と思っておきます。
まとめ
- イライラがひどいのは、病気の可能性もある
- イライラがひどいのは、うつ病などの精神病の場合と、女性ホルモンの乱れによるPMSなどの場合、どちらも考えられる
- あまりにもイライラがひどければ、病院へ行こう