その動悸、PMSかも? 生理前に動悸、息切れが起こる原因と対処法
2017/06/21
こんにちは、田中みかです。
突然ですが、あなたは、生理前やPMS(生理前症候群)の時期になると、動悸が起こりやすくなったりしませんか?
実は、生理前になると、動悸が起こりやすいという方はかなりいて、わたしも、そのうちの一人なのです。
この、動悸が起こるという症状も、実は、PMSの症状の1つといわれています。
PMSとは、生理のおよそ2週間前から起こる女性特有の症状で、イライラ、だるい、頭痛、腹痛、胸の張りなど、さまざまなココロとカラダの不調があります。
PMSのときに限ったことではありませんが、何か失敗をしたり、焦ったりすると、心臓がドキドキして体が熱くなり、冷や汗をかいたりすることがあります。
動悸を感じているときは、落ち着かずに、そわそわしてしまいますよね。
仕事中であれば、なんとなく集中できなくなって、意味のないことを繰り返すことも珍しくないです。
動悸について知れば、その症状から早く脱する方法や、予防策が見つかるかもしれません。
そこで、今回は、PMSで動悸が起こる原因と対処法、対策についてまとめてみました。
動悸ってなに?
そもそも、動悸とは、どういう状態なのかというと、心臓がどきどきしているのを、自分自身が感じる状態を指します。
普段から、心臓は、ずっと脈を打っているはずなのに、意識することは少ないですよね?
この心臓の動きが、妙に意識されてしまって、不快感や不安感を覚えることを、「動悸がする」と表現します。
動悸が起こっている時の体の状態
動悸が起こっているときは、交感神経が刺激されて、興奮状態になっています。
動悸が起こっているときの体の状態は、筋肉が収縮し、脈が速くなり、血圧上昇、呼吸が浅くなるなどの症状が表れます。
よく、動悸と息切れは、セットで挙げられますが、それは、どちらも、交感神経の作用によるものだからです。
動悸が起こる原因は?
動悸が起こるのは、次のような状況にあるときです。
- 体をたくさん動かしたとき
- 緊張したとき
- 不安に感じたとき
- 感情的になるなど、興奮状態にあるとき
- カフェインやアルコールを摂取したとき
体をたくさん動かせば、エネルギーを使うため、酸素を体に送り込もうとします。
そのため、呼吸は浅くなるし、動悸も激しくなります。
緊張したときや、不安に感じたときなどは、PMSでも起こりやすい症状です。
カフェインや、アルコールを摂取したときは、交感神経が刺激されます。
特に、アルコールに弱い方だと、動悸が顕著に表れることも、珍しくありません。
これ以外に、更年期障害など、自律神経そのものが乱れているために起こる場合もあります。
また、心筋症や乳腺症など、動悸が起こる病気もあります。
PMSが起こる時期を過ぎても、動悸が治まらない、動悸が激しすぎて、日常生活に支障が出るなどの場合は、病気の可能性を考えて、病院を受診しましょう。
その場合は、心臓や血管に関する疾患の可能性があるため、心臓内科や、循環器内科などに行くとよいでしょう。
PMSで起こる動悸の原因
PMSで動悸が起こるのは、下記のように、いくつかの原因が考えられます。
- 自律神経が乱れて、動悸が起こりやすくなっている
- 鉄分が不足している
- セロトニンの分泌量低下によって、不安感やイライラなどを感じやすくなっている
自律神経の乱れ
PMSの、そもそもの原因として考えられているものの一つに、自律神経の乱れがあります。
PMSの時期には、更年期障害と似た症状が表れることも、PMSと更年期障害が、一まとめにして語られる理由の一つです。
自律神経の切り替えがうまくいかず、交感神経がたかぶりやすくなると、動悸や息切れといった症状が起こります。
鉄分不足
鉄分不足による、鉄欠乏性貧血などの症状は、PMSの原因となるといわれており、動悸を引き起こしやすくなる原因の一つです。
鉄分は、体に酸素を送るために必要な栄養素といわれます。
貧血状態だと、酸素を一度にたくさん運ぶことができないため、心臓が激しく動き、体に酸素を届けようと頑張ります。
これが、動悸につながるのです。
セロトニン分泌量の低下
PMSの時期は、セロトニンの分泌量が低下します。
セロトニンは、ハッピーホルモンともいわれており、精神の安定に欠かせないホルモンです。
この、セロトニンの分泌量が低下することで、不安や緊張を感じやすくなり、動悸が起こりやすくなります。
動悸が起こったときの対処法
動悸が起こったときは、とにかく、安静が一番です。
可能であれば、横になって、静かなところで過ごしましょう。
緊張状態から解放されれば、自然と動悸は収まるため、リラックスすることを心掛けてください。
動悸が続くと、目眩などを引き起こすこともあるので、とにかく、無理は禁物です。
あまりにも不安感が強い場合は、抗不安剤など、薬で治療をすることもできます。
PMSで起こる動悸を防ぐには
PMSの原因と考えられる、鉄分不足の改善を意識した食生活に変えたり、サプリメントなどを活用してみましょう。
そのほか、生活習慣を見直し、生活リズムを改善することなども効果的です。
ホルモンバランスを一定にするピルを服用することで、動悸をはじめとしたPMS症状から解放されることもあります。
最近では、「PMSレス注射」といって、ビタミンとトリプトファンが配合された、PMS症状を改善してくれる注射があるようです。
PMSレス注射には、即効性が期待でき、3日~4日程度の持続は見込めるとのことです。
費用は、3,000円程度なので、一度試してみるのもよいかもしれませんね。
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PMSと動悸について~まとめ~
- PMSで動悸が起こるのは自律神経の乱れ、鉄分不足、セロトニンの分泌量低下などが考えられる
- 動悸が起こった場合は安静にし、リラックスするように努める
- PMS改善のために鉄分不足を解消する、ピルなどの服用、PMS注射などのトリプトファンを取り入れた治療法などが有効