お灸を使ってPMSに効くツボを刺激する~お灸について~
PMSの症状を緩和するためにツボを刺激するのは効果的な方法の一つです。
ホルモンバランスや自律神経を整えるツボもあるので、症状だけでなく根本から改善出来る可能性もあります。
ツボを刺激する方法の1つにお灸というものがあり、噂によると意外に簡単にできるとか。
お灸には今まで縁がなく、やっている人も見たことないし、やったこともありません。(サザエさんか何かで昔お灸をやっているシーンを見たことがあった気がしなくもない)
熱くないのか、やけどしないのか、気になることがたくさんあるので、今日はPMSとお灸について調べました。
お灸とは
経穴(つぼ)と呼ばれる特定の部位に対し温熱刺激を与えることによって生理状態を変化させ、疾病を治癒すると考えられている伝統的な代替医療、民間療法である。中国医学、モンゴル医学、チベット医学などで行われる。
もぐさを皮膚に乗せて火を点ける方法が標準とされるが、種々の灸法が存在する (wikipedia「灸」より)
とりあえずwikiってみましたが、これだけ読んでもあまりやり方についてはイメージ出来ませんね。
民間療法だったことと、東洋医学で使われているんだなーくらいしかわかりません。
ウィキペディアにはお灸をすえている画像も載っていました。(江戸時代の浮世絵師が描いたものだそうですよ)
女性に灸を据えてもらっている図ですが、なかなか熱そう、、、。
ちなみにお灸は日本には飛鳥時代にはすでに伝わってきていたようですが、流行したのは江戸時代だそうです。
かなり昔からある伝統的な医療行為なので、余計におじいちゃんおばあちゃんとか年齢が上の人がやっているイメージがあるんですね。(昔の漫画でもすでにおじいちゃんおばあちゃんがやるイメージ)
もぐさについて
そもそももぐさってなんですか?という方も多いと思うので、もぐさとは何かも調べました。
もぐさはヨモギから作られています。ここまでは私でもなんとなく聞いたことがありましたが、葉っぱをそのまま使っているわけではないようです。
ヨモギの葉の裏側には産毛みたいなもの(=毛茸/もうじょうと言うらしい)が生えていて、お灸はこの産毛部分を活用して作られているそうです。
わざわざなんで産毛?とちょっと思いますが、火が付きやすく、一気に燃えずに緩やかに燃えていくので、ツボを熱刺激するのにちょうどよいという理由があるようです。
お灸のやり方
お灸についてイメージが出来たところで、次はPMSの治療に役立てるためのお灸のやり方についてです。
お灸のやり方は
- 鍼灸院へGO
- 自分でやる
この2通りあるわけですが、今回は私みたいな初心者がお灸に手を出すので、ということで自宅で自分で出来る方法について詳しくご紹介していきます。
お灸は
- 有痕灸(ゆうこんきゅう)
お灸をやった場所に痕を残すやり方 - 無痕灸(むこんきゅう)
お灸の痕を残さないやり方
の2つに大別されます。
有痕灸はなぜ痕を残すの?残らない方がいいんじゃないの?と個人的には思いましたが、有痕灸の方が熱を体の深いところまで伝えるため、効果が高いというメリットがあるようです。
お灸について調べる中で有痕灸後の画像も見ましたが、サイズは大小様々、赤くなっていて、まるで吸盤を使って吸いついたんじゃないかくらいにはっきり円形に痕が付いている画像もありました。(ひりひりして痛そう)
有痕灸は素人がやるにはリスクが大きいし、例えしばらくしたら消えるとしても痕が残るのは避けたい女性が多いと思います。
そのため、無痕灸について詳しく見ていきます。
無痕灸は
- 知熱灸
(お米くらいの大きさの灸を8割燃やして消すか、大きな灸を使って熱を伝える) - 隔物灸
(もぐさの下に薬効のある食べ物や塩、葉っぱなどを置いて伝導熱でツボを刺激する) - 台座灸
(台座、筒を作ってお灸を乗せる方法、せんねん灸とも言う名前でドラッグストアにも売っています。) - 棒灸
(棒状の灸を使ってそのまま近づけて熱を伝えるか、専用の器具を使う) - 灸頭鍼
(鍼をさしてその上に灸をくっつけて鍼の刺激と熱を伝える方法) - 薬物灸
(もぐさは使わず、薬を塗って熱を伝える方法) - 綿灸
(湿らせた綿の上にもぐさを乗せて火をつける) - ガーゼ灸
(ガーゼの上にもぐさを乗せて火をつける)
などがあります。
たくさんやり方がありますが、自宅で簡単に出来るものとしては台座灸が一般的です。
台座灸はせんねん灸という名前でドラッグストアにおいてあります。
台座部分がシールになっているので、不安定な場所にもくっつけることが出来て便利です。
また、通販などであれば棒灸も専用器具と一緒になったものが売られています。(お店ではあまりみないかも)
いずれの場合もお灸を据える時は妊娠中や食後すぐにやるのは控えましょう。
台座灸(せんねん灸)の使い方
せんねん灸はどうやって使うのかというと
- 台座の裏面のシールをはがす
- モグサに火をつける
- 皮膚の上に取り付ける
と見ての通り簡単です。簡単に出来るのですが、灸を据えた後の片づけなどのことも考えてお灸をやる前に道具を全て準備しておくようにしましょう。火をつける時にはライターやチャッカマンなどを使うのが多いようです。
ほかに見つけてやりやすそうだと思ったのは人差し指にシールをはがしたお灸をつけ、火をつけたキャンドルを使って点火する方法でした。
よく紹介されていたのは手の上で1度点火してから、台座をつまんでつぼの位置に張るというやり方です。つぼの位置においてから、火をつけるわけではないんですね。
お灸が終わって、熱くなくなったら台座部分を持って灰皿に捨てましょう。
お灸をやる時にあった方がよいもの
- タオル
(手が濡れていたり、つける場所が湿っていたりしたときに拭く、湿っているとやけどしやすくなるそう) - ボールペン
(お灸をすえる場所にしるしをつけるために使用) - ピンセット
(火をつけた後お灸を動かすのに使う。大き目のピンセットがあると○) - 灰皿など終わったお灸を捨てる入れ物
(火は消えていても燃えカスなので、火が燃え移らないような容器を選ぶこと) - 紙テープ
(熱さの感度は人によって異なるので、熱い場合は紙テープを貼って調節) - キャンドルを使う場合はキャンドル立て
(ライターなどを使う場合は不要)
PMSに効くツボをお灸を使って刺激する
PMSのツボや反射区についてはこちらにも書いています。→ツボ・反射区でPMSを改善する~手・足・耳をマッサージ~
今回はお灸を使って刺激するので、自分一人でもお灸が出来そうなツボをご紹介します。
足
三陰交
くるぶしから指4本上に離れた場所にあるツボで、血流をよくします。
PMSのストレスからくるイライラ、冷え、下腹部痛などの他、生理痛の緩和にも効果があるとして有名なツボです。
左右の足にあるので、山座りや足を延ばして座った状態でお灸を貼りましょう。
比較的お灸もしやすい場所です。
血海
膝の皿内側から指3本分太もも側に進んだところにあるツボで、冷えを改善するツボです。
足三里
膝の皿外側から足首に向かって指4本分のところにあります。血のめぐりをよくするツボです。
手・腕・肩
労宮
ストレス、疲労、不眠に効果的なツボです。中指、薬指の間、水かき部分の少し下です。
合谷
人差し指と親指の骨の交差する部分にあるツボです。
合谷は万能と言われるくらいいろいろな効果があり、痛みの緩和、むくみ、生理痛、冷え、下痢など身体的な症状のほかに精神的なストレス、イライラにも効果があります。
曲池
ちょうどひじ関節の内側部分にあり、肌荒れやニキビ、目の疲れにも効果があるツボです。
内関
手の平を上に向けた状態で、手首の付け根からひじ方向に指3本分進んだところにあり、イライラや感情の不安定さを改善します。
肩井
肩の付け根から肩の先に向かった沿線上、中央にあるツボで、肩こりや頭痛、めまいに効果があります。
PMS対策にもっと手軽なお灸
ここまで読んでみて、やっぱり火を使うのは大変そうだぞーと思った方に朗報です。
火を使う必要がなく、電子レンジで温めるだけで済むタイプのあります。
1000円程度で購入出来るので、試してみてみるのもいいかも。
まとめ
- お灸は昔からある民間療法で、もぐさに火をつけてツボに熱感を伝え、ツボを刺激する方法の一つ。
- ドラッグストアなどで簡単に手に入れることが出来、特別な道具は不要で使うことが出来る。