PMSの時期に落ち込む、ネガティブになる。生理前の落ち込みについて
2017/06/21
こんにちは、田中みかです。
あなたは、PMS(月経前症候群)の時期になると、落ち込むことや、ネガティブになることはありませんか?
実は、PMSの時期になると、イライラもさることながら、落ち込みがひどい!という方は、珍しくありません。
わたしも、最近は、割とマシになっていますが、PMSの時期は、物事の大小関係なく、悲観的になります。
そして、自己嫌悪、将来や現状に対する不安、不満が、次から次へと浮かんで、落ち込みまくります。
「PMSの症状が出ている時期は、落ち込みやすい時期なんだ」と、今は、客観的に受け止められているので、ネガティブな思考回路に、ストップをかけることができます。
しかし、PMSを自覚する前は、いろいろなことを思い出したり、考えたりして、これでもかというくらい落ち込んでいて、本当に苦しかったです。
今回は、PMSの時期に起こる落ち込みについて、詳しくまとめてみました。
平常時とPMSのメンタルの違い
平常時 | ←→ | PMS時 | |
基本姿勢 | 前向き | ←→ | 後向き |
細かい事 | 気にしない | ←→ | 気になる |
自分の事 | 好き | ←→ | 嫌い |
過去の事 | 思い出さない | ←→ | 思い出す |
PMSのときは、基本的にネガティブです。
ポジティブに考えろ、といわれても、思考が、自然と後ろ向きになります。
そのため、いつもなら笑って流せる他人からの冗談に、傷ついて落ち込んだり、苛立ったりします。
また、将来のことについて、普段は、「なんとかなる、大丈夫」と思っていても、PMSのときは、急に不安になってきて、「もう人生詰んだ」というくらいに感じることがあります。
前向きに考えようとしても、上手くいかなかったときのことばかり想像して、不安で不安で仕方なくなります。
冷静なときに思い返すと、不思議なくらいです。
あとは、妙に、自分の嫌なところばかりに目が行って、落ち込んだり、過去の失敗や、他人にいわれて傷ついたことを思い出して、落ち込むこともあります。
周りからみたら、「今更そんなこと……」というような感じなので、辛い気持ちは伝わりづらく、それが余計に、落ち込みの原因になります。
PMSの時期に落ち込みやすい原因
セロトニンの分泌低下
PMSの時期は、幸せホルモンといわれている「セロトニン」の分泌量が低下します。
そのため、落ち込みやすく、物事を前向きに考えられなくなります。
セロトニンの分泌量が低下すると、次のような症状が起こります。
- イライラしやすくなる
- 落ち込みやすくなる
PMSの時期に、精神的な落ち込みがひどくなる症状を、PMDD(月経前不快気分障害)といいます。
PMSの時期、身体的な症状よりも、精神的な不調が目立つ人は、PMDDを疑ってみてください。
関連記事 PMDD(月経前不快気分障害)
集中力低下による失敗が増える
PMSの時期は、集中力散漫になり、いつもはしない失敗をやらかすこともあります。
それも、落ち込みの原因になりますが、「失敗は誰でもするものだ」と割り切るか、PMSのときのために、失敗しないような対策を立てておくのをおすすめします。
PMSの落ち込み対策
思いきって引きこもる
人に会って、気が紛れることもあるかもしれませんが、他人の些細な発言が気になって、さらに落ち込むなんてことも、珍しくありません。
一人でいれば、余計な刺激を受けないので、一度、落ち込みを立て直せれば、あとは、なんとかなったりします。
まあ、立て直すまでが大変なのですが。
ただ、妙に寂しくなったり、「人に会いたいー」とか、そういうときは、無理して引きこもらなくて大丈夫です。
人と距離を置いた方がいいのか、誰かと一緒に過ごした方がよいかどうかは、個人差が大きいので、自分に合う方を選んでください。
寝る
PMSのときは、ネガティブな思考回路におちいっていることが多いので、起きていると、どんどん深みにはまっていきます。
自分でいろいろと考えて、勝手に落ち込みだすので、思考をストップするために、寝てしまいます。
自分にごほうび、自分を甘やかす、無理はしない
PMSのときは、体にも何かしら、不調が表れていて、余計につらく感じます。
そのため、普段頑張っている自分に対するごほうびのつもりで、思いきり甘やかしてみましょう。
好きなことを思う存分したり、好物を食べたり、ワクワクしていると、気持ちが前向きになります。
セロトニンを増やす食事を摂る
落ち込む状態の、根本の原因であるセロトニンを増やすために、トリプトファンを多く含む食事を摂るようにします。
トリプトファンを多く含むのは、良質なタンパク質で、鶏肉や豆腐、チーズ、ヨーグルトなどがオススメです。
関連記事 落ち込み対策に最適なセロトニン・トリプトファンについて
サプリメント・ピル
トリプトファンのサプリメントや、ホルモンバランスを調整するサプリメントなどを摂取して、落ち込みやすい状態を打破しましょう。
ホルモンバランスの変化がなければ、PMSの症状も、落ち込む状態も起こらないということで、ピルの服用も有効です。
関連記事 ピルを使ってPMSを改善する
病院へ
あまりにもつらいようなら、メンタルクリニックなど、心療内科にかかるのもオススメです。
一人で悩むと、余計に落ち込みやすいので、人に相談してみてください。
ただ、病院に行くのが嫌だとか、先生があわないだとか、そういうことがあれば、無理していく必要はありません。
あくまで、自分のやりやすい方法で、解決しましょう。
関連記事 PMSやPMDDの治療法・病院選び
また、PMSの時期は、ネガティブになる傾向が大きいので、決断には向きません。
できれば、大事なことの判断は、この時期にしないことをおすすめします。
少しだけ待って、冷静な時に決断しましょう。
PMSの落ち込みまとめ
- PMSで落ち込みやすくなるのは、セロトニン減少によるもの
- セロトニンを増やすために、トリプトファンを摂取
- 可能な限り、自分への刺激を与えない
- サプリメントやピルなどを使用し、PMSそのものを改善する