PMSとお酒~PMSによいお酒・ホットワインetc.~
2017/07/26
こんにちは、田中みかです。
突然ですが、あなたは、PMS(月経前症候群)の時期にお酒を飲むと、どんな影響があるのか、ご存知ですか?
実は、わたしも、PMSの症状改善のために、ほとんどお酒を飲まなくなって、1年くらいが経ちました。
お酒を飲まなくなったからといって、劇的にPMSが改善されたとも思えず……。
「本当に効果があったのか???」と疑問に思う、今日この頃です。
実際のところ、お酒は、PMSに対して、どのような影響を与えるのでしょうか?
そこで、今回は、PMSとお酒についてまとめてみました。
お酒とPMS(月経前症候群)の関係
PMSとアルコール
PMSの症状が出ている生理前は、お酒に酔いやすくなるといわれています。
わたしも、それは実感していて、PMSから生理中にかけては、ふだんより少ない量のアルコールで酔ううえに、寝不足などが重なると、頭痛、吐き気にもつながります。
おまけに、PMSの症状が精神面にあらわれた場合は、泣き出したり、怒り出したり、情緒不安定にもなりやすいです。
PMSのとき、女性ホルモンの影響で、肝臓のアルコールを代謝する機能が低下します。
そのため、PMSのときは、お酒の影響を受けやすく、すぐに酔っぱらったり、二日酔いや悪酔いを起こしやすいです。
ストレス発散で、お酒に走る女性は多いと聞きますが、お酒によるリラックス効果は、一時的なもので、PMSを改善してくれるものではありません。
PMSのときにお酒を飲むことで、アルコールがうまく分解されず、翌日の不調やイライラの原因にもなり、よけいにストレスを溜め込むことになり、逆効果です。
体にだるさが残ったり、むくみが出たりするため、日常生活にも支障が出る場合もあります。
PMSの時、お酒は飲むべきか否か
PMSの症状が出ているときは、はっきりいって、お酒は控えた方がよいでしょう。
PMSの症状が出ていなくても、日常的なアルコール摂取によって、ホルモンバランスに影響を与え、PMSの症状悪化を招くこともあります。
PMSに影響がでなかったとしても、日常的にアルコール摂取を続けることによって、依存症になるケースもあるため、飲み過ぎは禁物です。
お酒の良い点・悪い点
基本的に、PMSには、アルコールがあまりよくないのは確かなのですが、すべてのお酒が悪というわけではありません。
お酒の良い点
お酒を飲むメリットには、以下のようなものがあります。
- 体温の上昇
- 食欲の増加
- ドーパミン、セロトニンによる気分の高揚・ストレス解消
【PMSにも効果が期待できるお酒】
「酒は百薬の長」という言葉があるくらいなので、実は、PMSにも効果があるお酒もあります。
ホットワイン
特に、PMSの冷えに最適なお酒として、「ホットワイン」が知られています。
赤ワインに含まれるポリフェノールが、血行を促進し、冷えを解消します。
赤ワインに、クローブやシナモンなどのスパイスを、少量加えることによって、その効果をさらに高めることができます。
体の内側から温めるだけでなく、スパイスの整腸作用によって、便秘解消にも効果的だそうです。
PMSは、冷えだけでなく、便秘の症状が出る方も多いので、ぴったりの飲み物だといえます。
作り方はとても簡単で、電子レンジを使って、赤ワインを温めるだけでOK。
PMSで感じる冷えの解消に、一度、試してみてはいかがでしょうか?
養命酒(養命酒製造株式会社)
CMでもよく見かける、有名な薬用酒です。
PMSに特化して効く、というわけではありませんが、冷え解消効果があります。
また、養命酒には、「益母草(ヤクモソウ)」という生薬が含まれており、月経不順や、生理痛を緩和する効能を持っています。
加えて、「丁子(チョウジ)=クローブ」も含まれており、胃を温めるほか、PMSにも効果があります。
あくまでお酒なので、飲み過ぎはよくありませんが、飲んでみる価値はありそうです。
お酒の悪い点
反対に、お酒によるデメリットも紹介しておきます。
- 脳の萎縮が起こる
- 生活習慣病の原因になる
- 依存性が高い
- PMSの悪化を招く
以上のような点が挙げられ、個人差はありますが、デメリットも大きいです。
アルコールは、体外に排出されるときに、マグネシウムも一緒に排出してしまうそうで、マグネシウムの不足が、PMS悪化の原因となります。
PMSが悪化すると、むくみや頭痛、だるさなど、身体的なものから、イライラや緊張、不安感など、精神的なものまで、影響が多岐にわたります。
お酒は、できる限り、控えることをおすすめします。
PMSとお酒の上手な付き合い方
PMSの改善のためには、お酒はあまりおすすめできませんが、仕事をしていれば、職場やプライベートでの飲み会はつきものです。
そういったときに、少しでも体の負担を少なくできる飲み方を、ご紹介しておきます。
空腹でお酒を飲まない
空腹でお酒を飲むと、アルコールが吸収されやすく、胃や肝臓への負担が大きくなります。
PMSのときは、吸収されたアルコールが、スムーズに分解されないので、特にやってはいけません。
どんなにのどが渇いていても、かならず、食事と一緒に、お酒を飲むようにしましょう。
というか、お酒では、のどの渇きはうるおせず、脱水症状の原因になります。
お酒を飲む前に、チーズや牛乳などを摂取しておくと、胃の負担を減らすことができるそうです。
薬やサプリメントとの併用はしない
PMS改善のために、サプリメントや薬を摂取している方も少なくないと思います。
薬やサプリメントを飲んでいるときには、アルコールは控えた方がよいでしょう。
少なくとも、薬やサプリメントを飲んでから、4~5時間経過したあとに、お酒を飲むようにしましょう。
お酒で薬やサプリメントを飲むのは、もってのほかです。
妊娠中は飲まない
PMSとは直接関係がありませんが、市販のお酒を買うときにも、必ずといっていいほど、書いてある文句です。
自分だけでなく、お腹の赤ちゃんのためにも、飲酒は控えましょう。
強いお酒は割って飲む
濃いお酒を飲むことで、胃や肝臓に、負担がかかります。
水割りや、ソーダ割などの割りものを、注文するようにしましょう。
どうしても、濃いめのお酒が飲みたいときは、ソフトドリンクも一緒に注文しておき、交互に飲むようにすると、負担が少なく、酔いにくくなります。
一気に飲まない
一気飲みは、急性アルコール中毒も起こしかねない、危険な行為です。絶対にやめましょう。
まとめ
- お酒は、PMSにとってあまりよいものではないが、「ホットワイン」や「養命酒」など、体の冷えを取り、便秘解消効果など、PMSの症状改善が期待できるものもある。
- お酒は絶対的に悪いわけではなく、良い面も悪い面も持ち合わせている。
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