頭痛、生理痛の痛み止めの副作用(ロキソニン・ノーシンピュア・バファリンルナ・イブetc…)
2017/06/23
こんにちは、田中みかです。
突然ですが、あなたは、生理痛や頭痛に悩まされているとき、ロキソニン・ノーシンピュア・バファリンルナ・イブなどの痛み止めを飲むことはありますか?
実は、わたしも、ロキソニンなどの痛み止めに頼ることは、しょっちゅうあります。
でも、痛み止め薬の副作用は、いったいどのくらいあるのか、ちょっと気になりますよね?
しばらく前の話になりますが、ロキソニンの副作用として、腸狭窄、閉塞のリスクがあることがわかった、という話がありました。
実際は、ロキソニンだけでなく、NSAIDs(エヌセッズ/エヌセイズ)という、非ステロイド系抗炎症薬の全般にいえるものでしたが。
ロキソニンを、普段から服用していたという方にとっては、なかなか衝撃のニュースだったのではと思います。
そこで、今回は、ロキソニンをはじめとする、頭痛薬・痛み止めに関する副作用についてまとめてみました。
そもそもロキソニンとは
ロキソニンは、医療用の鎮痛薬として使われている薬で、病院で処方される際は「ロキソプロフェン」という名称です。
「ロキソニン」というのは商品名で、今は、いろいろなメーカーから販売されています。
写真は、親知らずを抜いたときに処方された、ロキソニンに関する説明書です。
病院で買うことができるようになった今も、痛み止めとして、ロキソニンが処方されています。
痛み止めを処方されるとき、お医者さんから、まず、最初に提案される痛み止めが、ロキソニンのような気がします。
体質的に合わない場合を除いては、たいてい、ロキソニンなのではないでしょうか。
ロキソニンはスイッチOTC薬の一つ
病院で処方箋を出してもらわないと手に入れることが出来ない薬を、処方箋医薬品といいます。
この処方箋医薬品を、処方箋なしでも購入できる一般用医薬品として認可した薬のことを「スイッチOTC薬」というのだそうです。
病院で処方箋を出してもらうと、初診料、再診料などの医療費に加えて、薬代がかかります。
しかし、ドラッグストアで購入すれば、薬分だけの代金で済み、医療費を抑えることができるというメリットがあります。
薬剤師さんがいるお店でしか買えないという制約つき
ロキソニンが置いてある店舗で、「こちらの商品は、薬剤師在店中のみの取り扱いとなります。」というような案内が出ているのを見たことはありませんか?
ロキソニンのようなスイッチOTC薬は、薬剤師さんなどの、資格を持った人がいるお店でしか買うことができない、というルールがあるのです。
余談ですが、プレフェミンも、薬剤師さんが在店中のお店でしか買うことができません。
この前、いつも行っているドラッグストアで、ちょうど、薬剤師さんが不在のため、購入できなかったことがありました。
プレフェミンは、日本の病院で処方された実績はないけれど、直接、市販で購入できるようになった薬であり、「ダイレクトOTC薬」の一つです。
プレフェミンについてはこちらにも書いています。
関連記事 ドラッグストアで手に入るPMS治療薬、プレフェミン
関連記事 プレフェミンの口コミ、副作用をチェック
2011年からロキソニンがドラッグストアで買えるように
「ロキソニンが、ドラッグストアで購入できるようになった」というニュースを聞いたのは、いつだったかなーと思い、調べてみたら、もう6年も前のことなのだそうです。
2011年1月から、ドラッグストアで販売されているそうです。
当時は、「ロキソニンって何?」という感じで聞いていました。
でも、病院でしか処方してもらえない薬が、ドラッグストアで買うことができるということで、ちょっとした「ロキソニンブーム」が起きていた気がします。
貫地谷しほりさんが、CMをやっていたのが、印象的です。
それまでは、バファリンを常用していたのですが、そのときばかりは、ロキソニンを買った記憶があります。
ロキソニンの副作用/腸狭窄・腸閉塞はなぜ起こるのか
ロキソニンは、「プロスタグランジン」という炎症成分の生合成を抑えることで、痛みを鎮めてくれるそうです。
プロスタグランジンは、胃腸の粘膜を保護する役割を持っている物質です。
そのため、ロキソニンを飲み続けると、胃腸の粘膜が弱ってしまい、副作用が表れる原因になるそうです。
わたし自身、腸狭窄、腸閉塞と聞いても、ピンと来なかったのですが、腸が狭くなった状態が狭窄、それが進行して、腸が詰まってしまった状態を閉塞というそうです。
閉塞は痛みを伴うし、最悪の場合は死に至るそうです。
腸が狭くなる原因は、腫瘍や癒着など、いろいろあるとのことです。
そもそも痛み止めなどの薬には副作用が起こるリスクがある
ここまで書いていて、「ロキソニン、めちゃめちゃ怖いじゃないか!」と思い、「ロキソニンは、絶対飲まない!」なんて、一瞬思ってしまいました。
しかし、普段服用している頭痛や、生理痛の痛み止めも、副作用とは、決して無縁ではありません。
元々、市販の痛み止めの副作用は、下記のように、説明書に書かれています。
・吐き気、胃痛等の胃腸に関する症状
・眠気、めまい
・発疹、かゆみ
・動悸、息切れ(喘息のような症状の場合も)
日常的に痛み止めを飲んでいると、そういった説明書に、目がいかなくなりがちですが、副作用のリスクについても、意識しておかなければいけないと思います。
ロキソニン以外の頭痛薬・痛み止めはどうなの?
わたしが、普段飲んでいるのは、「ノーシンピュア」なのですが、ノーシンピュアの主成分であるイブプロフェンも、「プロスタグランジン」の生合成を抑える成分です。
イブプロフェンは、NSAIDsである非ステロイド系抗炎症薬と同じグループに属している、鎮痛成分です。
イブプロフェンは、NSAIDsの中でも、胃腸への負担が軽く、副作用が起こりにくいそうですが、飲み過ぎがよくないのは、どの薬でも同じです。
イブプロフェンは、風邪薬などの市販薬にも、使われていることが多いらしいです。
そのほか、頭痛薬として有名な「バファリンA」は、アセチルサリチル酸という成分配合です。
プロスタグランジンの生合成を抑えて、痛みを鎮めるのは一緒で、「バファリンルナ」の場合は、イブプロフェン配合です。
「イブ」などにも、イブプロフェンが配合されています。
結局、痛みを感じる原因がプロスタグランジンなので、それに対処するための痛み止めは、みんな、似たような副作用が起こる可能性があるということです。
根本から症状の解消を目指すことが重要
市販薬でも薬物依存に陥るリスクがある
わたし自身も、PMSの頭痛や生理痛を感じたとき、迷わず、痛み止めを飲んでしまいます。
時と場合によっては、空腹時でも飲んでしまうことがあり、あらためて思うと、これはかなりリスキーなことです。
こういった痛み止めは、実は、依存性が高いものだと、先日、別のコラムで読みました。
そもそも、市販の痛み止めは、常用するものではなく、使用して改善しなければ、病院にかかるようにと説明書にも書かれています。
だから、日常的に飲むのは、褒められたものではありません。
薬はあくまで応急処置。原因を治そう。
つい、「痛くなったら、薬を飲めばいい」と軽く考えがちです。
しかし、そもそも、痛くならないようにするにはどうすべきか、根本から治すように、工夫をするべきなのだと思います。
肩コリの緩和や、疲れ目の防止、体を冷やさないなど、いろいろできると思います。
頭痛についてはこちらにも書いています。
関連記事 PMSの頭痛と肩こりや眼精疲労などの症状との関連性
関連記事 頭痛の原因と薬に頼らずに頭痛を緩和する方法
関連記事 頭痛やむくみなどの症状が見られる病気
痛み止めによる副作用を防ぐには
とりあえずは、空腹時には、絶対に痛み止めを飲まないようにする、ということを、今後、徹底するつもりです。
肩こりを解消するために、ストレッチをしたり、目を休める時間を確保したり「頭痛を起こさないようにする工夫」を心掛けようと思います。
病院で、ロキソニンを処方されるとき、「胃が荒れやすい」などと相談すると、胃薬を一緒に処方してもらえます。
写真は、親知らずを抜歯するときに、ロキソニンと一緒にもらったムコスタ錠です。
これもまた、病院でよく処方される薬だと思います。
市販の痛み止めを飲むときにも、胃薬を一緒に飲むというのも、一つの手かもしれませんね。
仕事中の頭痛には、活用できない方法ですが、最近、冷たいシャワーで頭を冷やすと、頭痛や片頭痛が治ることが判明しました。
夏にはスッキリするし、寝癖も直るし、かなりおすすめですよ。