尖圭コンジローマってなんだ?生理前・生理中は要注意。
2017/07/19
こんにちは、田中みかです。
突然ですが、あなたは、「尖圭コンジローマ(せんけいこんじろーま)」という病気をご存知でしょうか?
実は、わたしも、つい最近まで尖圭コンジローマのことを知りませんでした。
この病気は、症状が少なく、自覚症状がない場合も多いため、知らない間に感染していたり、悪性の尖圭コンジローマにかかると、子宮頚がんの原因になったりすることもあるそうです。
尖圭コンジローマは、性病の一種で、ウイルスによって感染してしまいます。
女性の場合、免疫力の低下する病気で、生理の前や生理中には、特に注意が必要です。
今回は、尖圭コンジローマについてまとめてみました。
目次(Contents)
尖圭コンジローマについて
原因となるウイルス→HPV
尖圭コンジローマの原因となるのは、ヒトパピローマウイルスというウイルスです。HPVとも表記します。
この、ヒトパピローマウイルスは、粘膜や皮膚にできた微細なキズを感染経路として、尖圭コンジローマのほかに、子宮頸がんの原因にもなるウイルスです。
良性のヒトパピローマウイルスが起こすのが、尖圭コンジローマで、悪性のヒトパピローマウイルスが、子宮頸がんを引き起こす原因だといわれています。
それぞれ、ウイルスの型の種類が異なります。
その二つの病気以外に、皮膚にイボを形成したり、咽頭部にも、イボができる病気を起こすこともあるそうです。
子宮頸がんの原因になると聞くと、すごく大変なウイルスのようにも感じますが、生きていればほとんどの人が感染するウイルスの一つです。
また、感染しても、尖圭コンジローマなどの病気にはならない場合もあります。
子宮頸がんの原因になるウイルスでもありますが、がんになる確率としては、1%程度のものなのだとか。
7割から9割の人が、2年以内に、ウイルスが消失するそうです。
今年の初めに、子宮頸がん検診を受けているので、「自分は、一応セーフなんだな」とひとまず安心しました。
悪性のヒトパピローマウイルスには感染していない、子宮頸がんにはなっていない、という意味での安心です。
ヒトパピローマウイルスはどうやって感染するのか
ヒトパピローマウイルスの感染経路には、下記のようなものがあります。
- 性行為
- 銭湯など複数の人が使用する浴場・水場
公共施設の利用によって感染することはほとんどなく、たいていは、性行為によって感染するようです。
食生活をともにしているパートナーが、ヒトパピローマウイルスに感染している場合、共用の食器などから感染してしまうこともありえます。
尖圭コンジローマで起こる症状
ヒトパピローマウイルスに感染して1~2か月間は、ウイルスの潜伏期間となります。
そののち、尖圭コンジローが発症してしまうと「イボ」が出来るというのが特徴で、このイボが大きくなると、鶏のとさかや、カリフラワー状などと表現されます。
尖圭コンジローマによってできるイボの特徴は、かゆみがほぼないことです。
イボが出できること以外に、これといって症状が出ないために、発見が遅くなりがちな病気でもあります。
尖圭コンジローマでイボができる場所
尖圭コンジローマで、イボができる場所は、下記のような部分です。
- 性器(外陰部・膣・子宮頚部など)
- 肛門・肛門周辺
- 足の根元部分(性器周辺)
- 口腔内・咽頭・唇
性器周辺は、なんとなく察しがつくかもしれませんが、最後に口腔内・咽頭・唇が並んでいます。
これは、なぜかというと、オーラルセックスなどによって感染する場合があるからです。
上で記載しているとおり、共用の食器などから感染することもありえます。
尖圭コンジローマかと思ったら
尖圭コンジローマの検査は何科に行けばいいのか?
尖圭コンジローマと思われるイボができた場合、何科に行けばいいのでしょうか?
皮膚科・泌尿器科・性病科など、それぞれの科に行っても、診てもらうことは可能ですが、女性の場合は、やはり、婦人科が一般的なようです。
女性の尖圭コンジローマは、外から見える部分以外に、膣や子宮頸部などにも、イボができることがあります。
自分で見えている部分以外に、イボがないかどうかなども合わせて確認するのであれば、婦人科にかかるのが一番だといえるでしょう。
男性の場合も、皮膚科・泌尿器科・性病科などに行けば、問題ないようです。
男性の場合は、陰嚢や亀頭などにできることが多いようです。
尖圭コンジローマの検査は、多くの場合、イボの状態を確認する視診と、粘膜から細胞を取る細胞診が行われます。
検査の精度については、判断しにくいところですが、通販などで、性病検査キットを自分で購入して、検査することもできます。
しかし、自分で検査をして、性病にかかっていたとしたら、結局病院で治療が必要になるため、キットを購入するまでもなさそうです。
尖圭コンジローマの治療
尖圭コンジローマを放置してしまうと、パートナーに病気をうつしてしまうことになりかねないため、早いうちに治療を始めましょう。
尖圭コンジローマの治療方法には、以下の2つがあります。
- 塗り薬塗布
- 切除
尖圭コンジローマによるイボができた場所、大きさなどによって、治療方法が変わるようです。
外陰部や肛門など、薬が塗れる場所の場合は、塗り薬の治療になることが多いようです。
ただ、尖圭コンジローマは、感染しやすいヒトパピローマウイルスが原因となることもあって、再発しやすい病気のようです。
2ヶ月ほど継続して、薬を塗る必要があるようなので、手間と費用は、ある程度見込んでおきましょう。
膣内部や子宮頸部にできたイボには、薬を塗ることができないため、切除することになるようです。
切除の方法は、病院によっても異なると思いますが、患部を凍らせて切除する方法や、レーザー、電気メスなど、医療器具を使用するなど、さまざまな方法があります。
イボを取れば、その尖圭コンジローマは治りますが、ウイルスに対しての免疫や耐性が付いているわけではないため、再発リスクも高いそうです。
生活習慣を整えるなど、免疫力向上に努める必要があります。
ベセルナクリーム
尖圭コンジローマの治療薬といえば、ベセルナクリーム5%(持田製薬)があります。
ただ、ベセルナクリームは日本で購入するには、医師の処方が必要です。ドラッグストアで購入することはできません。
海外のベセルナクリームを、通販で購入する方法もあります。これは、個人輸入をしているところから入手することになりますので、自己責任での使用となります。
生理の前・生理中には特に注意を
ヒトパピローマウイルスは、ほとんどの人が感染するウイルスです。
ウイルスに感染して、なにかしらの症状が出るときは、自身の免疫力が低下しているときです。
女性の場合は、生理の前や生理中は、ホルモンバランスの影響で、免疫力が低下する傾向にあります。
そのため、普段より、ウイルスに感染したときに、症状が出るリスクが高くなります。
免疫力を高めるためには、体を温めることが有効になるため、体を温める飲み物や食べ物を取るように意識しましょう。
一度、尖圭コンジローマを発症してしまうと、再発のリスクも高いため、まずは、病気を起こさないようにする工夫が必要です。
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